習作に近い物 |
今晩lは、今日は湿度は低い(58%)ですが、かなり暑い(25℃)日でした。この所、板組の部品点数4点の、木工の基本の基ともいえるスツールを創っています。頼まれ物で、売り物ではありませんが、ひさしぶりにあられ組を
手加工でやっています。この仕事では、経済的な理由で、効率も考えなくてはならない場合もありますが、やはり丁寧な仕事が基本なので、自分のレベルを確認するためにも、こういう基本的な仕事はかえってやりがいがあります。
鋸でまっすぐ切るとか、鑿でうすく削って平らな面を創るといった、言葉でいえばごく単純なことに、自分の技術レベルの現在が確認できるので、シビアな反面面白いものです。
この種のスツールの原型と
思われるものは、1953年ドイツに設立された、ウルム造形大学の当時の学長のマックス・ビルが物資が不足していた状況下で、最小の材料でつくれる物を自らデザイン、実用の為に学生に与えたもので「Ulmer Hocker」と呼ばれています。
この実物には、未だ座った事はないのですが、リプロ物は今でも買えます。
驚くほど軽く、たてても、横にしても使用出来、バー(貫)を持てばどこでも自由に持ち運べる、まさにウルムの理念であるモダンデザインをまさに具現化したものでありました。
今、私の創っている物はナラの無垢材で、25mm程の厚みもあるので、驚く程軽いという訳にはいきませんが、
モダンデザインの理念を再認識しながら創っています。
右の写真がこの「Ulmer
Hocker」です。写真ですと材がわかりませんが、床に接する所を別材にしているところを見ると、比較的軽く
柔らかい材なのでしょう。貫も丸材で、持ち運びを考えています。
仮組というよりは、仮置き状態の我がスツール、厚いナラ材なので、”りっぱ”な感じなっています。これは依頼者の希望なので
これはこれで良し。
右はあられに落とした材を階段状に置いて遊んでみたもの
一番下の写真は、最近の我が工房のシンボル、私は”松っあん”と呼んでいる五葉松の盆栽モドキ、近所のお百姓さんが、飽きて、ほとんど捨ててあった物を、貰い受けてきて、自分で本などを見て、見よう見まねで剪定したもの。なんとなくらしくはなったと自負しています(笑)それでは今日はこのへんで、ごきげんよう。
最近、”しゃくなげ”ずいている。一番上の写真は、きちんと調べていませんが、近所のしゃくなげの別色(淡いピンク)それなりにきれいだったので写してみました。本当はアヤメの美しい奴を探していたのですが、未だ少し早いのか??それとも、もう終ったのか?