踏台No4完成前 |
今晩は、さて出来立てのホヤホヤの作品をお見せします。踏台のNo4です。今回は標準より、かなり小柄な主婦のオーダーで、台の上面は400mm高あり、そこへ上るためにもう1段(高さ200mm)
が下に付いている、ほぼ椅子並みの高さがある踏台です。あくまでもコンパクトでなくては、踏台としての要件を満たさないので,本体の奥行きは195mmと微妙に200mmを切りますが、1段目は、本体から少しはみだして、240mmの奥行きがあり、一段めを踏み出しやすく、しかも2段目に上がり易くするよう工夫しています、ここがこのデザインの妙味です。高さ400mmと幅300mm,奥行195mmはバランス的にかなり難しいプロポーションですが、何とかまとめ、機能的にも使い易くしています。
まだ塗装前の最終のつめをしている段階です。ウォールナットの取手(本体はアッシュ)はまだ仮に止めてある状態でこれから2個の楔を打ち込んで、頑丈なものにします。
今回はクライアントよりの要件が結構いろいろあり、前後両方向から使える事というのもあり、そのため、持ち歩き用の取手のポスト(軸)もなるべく足のじゃまにならない様に、幅より奥行きを多く取っている構成です。
ウォールナットの取手に楔を2本セットした所、これから打ち込んで、絶対に抜けないようにする。
楔を打ち込んでから、飛び出した部分を取手の面に合わせて切り取って仕上げる。え!「どこかF1のインダクションボックス(エンジン上部の空気取り入れの為のカバー)の上に付いているテレビカメラみたい」ですと、むっ!す、するどい御指摘ですが、あくまでも機能を考え、吟味を重ね、最も持ち易い形を探し、これになったのです、疑う事なかれ。
一応は出来上がって、ちょいと疲れめな状態で踏台を見つめる私、でございます。まだやり残したこともあるし、疲労感、満足感、不満足感、まあすべてを含んでトータルすると〈楽しい瞬間〉と言える。
神はディティールに宿るから、もちろんdetailには気を入れておりますです、ハイ。
皆様、飾り棚のご注文をお待ちしております。良いアイデアをあたためて、早く実現したくてムズムズしております、飾り棚をほしいと思っていらっしゃる方、ぜひ注文で作らせてみませんか?お願いします。それではお休みなさい。もう目が開けていられない。